系統用蓄電池を検討している方に知っておいてほしいニュースです。2027年から、蓄電池を電力の系統につなぐ際に、「JC-STAR」というセキュリティ認証を取得した製品しか使えなくなります。まだあまり知られていない話ですが、対応には時間がかかるため、早めに知っておいて損はありません。
そもそも「JC-STAR」とは
JC-STARは、経済産業省とIPA(情報処理推進機構)が運用する、IoT機器のセキュリティ認証制度です。パワーコンディショナー、蓄電池本体、EMS(エネルギー管理システム)、ゲートウェイなど、蓄電池システムの主要な機器がほぼすべて対象になります(パソコンやスマートフォンは対象外)。
星1から星4までの段階があり、まずは最も基本的な「星1」の取得が焦点になっています。2025年3月から星1の申請受付が始まり、パナソニックやオムロンなど国内の主要メーカーが順次取得を進めています。
いつから必須になるのか
2026年4月からは環境省のストレージパリティ補助金で先行して要件化されており、実質的にはすでに動き出している制度です。特に高圧の案件では、系統への接続申請の段階でJC-STARの適合証書の添付が求められる見込みのため、2027年4月に間に合わせるには2026年内の準備が必要になります。
なぜ今のうちに知っておくべきか
この話が重要なのは、対応スケジュールに余裕がないメーカーがあるからです。系統用蓄電池で世界シェアの多くを占めるとされる中国メーカーは、2026年5月時点でJC-STARを取得していないという業界の指摘があります。中国製の蓄電池は発注から納品まで半年以上かかることも珍しくないため、認証取得の動向とあわせて、メーカー選定を早めに進めておく必要があります。
これから系統用蓄電池を検討する方へ
すでに設備を検討中、あるいは稼働中の方は、採用予定・採用済みのパワーコンディショナーや蓄電池のメーカーがJC-STARへの対応を進めているかを確認しておくと安心です。特に2027年に高圧の案件を系統連系させたい場合、認証取得の見通しが立っているメーカーを早めに選んでおくことが、スケジュール面でのリスクを減らすことにつながります。
まとめ
「セキュリティ認証」と聞くと少し遠い話に感じるかもしれませんが、系統用蓄電池を持つ・検討するすべての方に関係する制度です。2027年という期限は決して遠い未来ではありません。設備選定の段階から、この視点を持っておくことをおすすめします。
蓄電池用地の検討やメーカー選定でご不安な点があれば、お気軽にご相談ください。